21gのとしょかん

ながいながい遺書

自分について(2; 小学校時代2005-2006)

自分について(1, 1994-2005) - 21gのとしょかん

続きを書こう。そういう気分になったので。今朝は寒い。

前回書き忘れたことがあった。NZに行く前、いったん日本に帰った。その際、母親の考えで、数週間だけ日本の小学校に通った。田舎の小学校で、クラスには数十人しかいない、そんなところだった。冬だった。寒かったのを覚えてる。物珍しさもあってか入学すぐに僕は人気になった。ある時殴られたので殴り返したら、どうやらその男の子知的障害がある子だったらしい。僕へ反感を抱いていた一部の子たちが誇張して先生に伝えた結果、怒られたのを覚えている。学校をやめてNZへ行くときに、クラスのかわいい子から手紙と四葉のクローバーをもらった。大して深い意味はなかったのだろうけど、うれしかった。そんなどうでもいい記憶。

 

2005年に帰国してから、僕は私立の小学校へ行くことになった。5年生から受け入れてくれるような私立小学校が近くに一つしかなかったのだが、そこは中学受験を前提とする進学校だった。形式だけの入学試験を受けさせられた、暗い暗い会議室を覚えている。テストは満点だった。

当時の僕は、日本語よりも英語の方が圧倒的に楽に喋れた。NZにいた頃から親は家で日本語を僕たちに話させていたため(今更だが、両親とも日本人)、日常会話に支障があるわけではなかったが、妹との喧嘩は英語だったし、普通に話していても日本語がぱっと出ないこともよくあった。そんなことも小学校のほかの生徒から「いじられ」たのは、過去にも書いた通り。

帰国子女であることについての、どうでもいい愚痴 - 21gのとしょかん

授業の方は、というと、別に問題なかったというか、むしろ成績はいい方だった。「進学校」だったので、各授業は月一であるテストの成績によって決められたのだが、国語以外はどれも最上クラスだった。国語は、先生が嫌いだったので、クラスを落としてもらっていた。文章題に出てくる『僕は勉強ができない』とか河合雅雄だとかが大好きだった。生物学や心理学に興味を持ちはじめたのもこの頃からだと思う。「地頭」なんてもの信じてないので、ひとえにNZの頃やらされていた公文と、読み漁っていた本たちの影響なのだろうか。

本。本は勿論ここにもあった。木製の棚にずっしりと並んだ、あまり整理されていない本。図書館の奥の方に空いている棚があったので、図書委員だった僕は「整理」と称してそこへ勝手に好きな本を並べていた。中国人の司書さんに何度か怒られたが、割と楽しみにしてくれてる子も多くて、皆そこから借りていくのでそのうち黙認されるようになった。何を置いていたっけ。ベルヌ『海底二万カイリ』および『神秘島』、中原中也北原白秋、あとは星新一でしょ、筒井『日本以外全部沈没』(あんなもんよく小学校にあったな。。)、小松左京『復活の日』。緑色をしたポオ傑作集は勿論置いていた。ちょうど「しぃ文庫」の隣がSFの棚だったので、そこからも何冊も拝借していた。ローリー『ギヴァー記憶を注ぐもの』シュート『渚にて』、ガードナー『絶対0度のなぞ』(絶版?)など。片山恭一『世界の中心で愛を叫ぶ』も何故かおいてたな。

森絵都『リズム』だったかな『カラフル』だったかもしれない、久しぶりに会った仲の良い友達が、普通のサラリーマンをしてる。「なんでそんなことしてるの、貴方絶対ドラマーになるって言ってたじゃない、自分のリズム刻み続けるって言ってたじゃない」という主人公に、その幼馴染は「いつまでもそんなバカげたこと言い続けれらんねえよ」と笑い、主人公はただ怒りに震える、というシーンがあった気がする。青木和雄『ハッピーバースデー』を読んでしばらく落ち込んでて、事情を知らない母にいじめを本気で心配されたのも覚えてる。「本に泣かされた」とかわけのわからないことを言った覚えがある。薫くみこ『あした天気に十二歳』シリーズも大好きだった、梢って名前だったと思う、憧れでした。「ごめん遅れたー」「もー。牛を通り越してガオーって感じだよ!」という会話もあった気がするな。そしてもちろん『西の魔女が死んだ』!!!かなり影響を受けた。

もう一冊、確かに自分が影響を受けた本があるのだけども、名前が思い出せない。『フェイク』だか『フェイス』だかだった気がするのだが、検索しても出てこない。誰かが知っているかもしれないという期待を込めてここにあらすじを、といっても覚えている範囲で、書く:

高校生のいけめんマーティン(?)は、人気者。ガールフレンドのサラ(?)も超絶美少女。そんな彼だったが、ある日大好きなバイクに乗っているとき、事故に合う。気が付けば病院。ぐるぐる巻きにされた包帯が外されると、整った顔は完全に失われている。鏡をみて怪物のような風貌の自分に驚くマーティン君に、「これでも努力したのですが」と医者。学校に復帰すれば、彼は憐みの目を向けられ、避けられる。「他に好きな人ができた」とサラにも振られるが、彼は自身の顔のせいであると察している。ある日すれ違った小さな少年に『ばけものだ!』と指をさされ、直接的にそう言ってくれることに安らぎすら覚えたりする。確か最終的には手術で元に戻るけど、彼の心はすさんだままなのだった。

そういえば、当時あさのあつこ『No.6』が大好きだったので、図書館に入れてほしいと頼んだことがあったが、拒否された。あれは「もうちょっと大人」向けだそうだ、いみわからないけど仕方ないので全巻自分で買った。『いちご同盟』だの『ぼくらの七日間戦争』だのもこの時期に読んだので、中学で「中学生のうちに読め」とか言われて「???」ってなったのを覚えてる。

 

本の話題が多いのは、本以外にあまり記憶がないのだよ。学校の玄関で殴り合いしたりとか、音楽室の先生がかわいかったとか、うちの入る前に行ったスキー合宿の話を聞かされて寂しかったとか、そんなどうでもいいことしか覚えてない。それに過去に一部書いてるし。

最後に一つ、当時、「まりあ」という名前の子がいた。全く聖母感のない、むしろ真逆の悪女だったけど、すごく可愛かった。修学旅行の時に手つないで「卒業してもずっと一緒に遊ぼうね」なんて言ってたけど、卒業してから連絡したことない。一度だけ電車の中でそれらしき人を見たことがあるけど、お互い一度目を合わせたきり会釈もしなかった。

それで思い出したや、NZ時代、同じクラスの誰かがそこそこ人気だった男の子にラブレターを渡していた。次の日学校中のネタになっていて、仲の良かったアリスという子がそれを笑いながら話してきたけど、何が面白かったのかよくわからなかった。たぶんそれは「いい子」だったからじゃなくて、ただ純粋に無知だったからだと思う。

 

あんまり勉強した覚えはない、というか夏休みの宿題すらまともにやったことないけど、一応中学受験はした。当時県で一番偏差値の高いと言われている中学に入りました。

この時代が一番読んでて面白くないと思うけど、自分の中では戻れるならこの頃がいいかもな、とは思う。

とりあえずここまででいったん切る。 

 

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