21gのとしょかん

ながいながい遺書

初講義は八本脚の夢がカフェイン時空間の学生証画集

ディストピアな天国と耽美主義な地獄の夢から覚めると、朝五時半だった。いい夢だったなあと反芻しながらツイッターを開くと、フォロワーさんが「久しぶりに頑張って会社行く」といった旨のことをツイートしていたので、いい加減僕も学校に行こう、と決心した。決心してから一時間半くらい、ベッドの中でツイッターしたりYouTubeみてたりした。

 

あんなに早く起きたのに9時に学校行くことすらあたわず。想像以上に雨が降ってて自転車に乗る気しなかったのと、出がけに紅茶なんかいれていたせい。というわけで1限の講義はなかったことにする。そのかわり事務室に新しい学生証を取りに行く時間ができた。一ヶ月半以上前に財布落として、二週間前に再発行依頼して、ようやく受け取りにいけたのが今日。がんばった。でも、まだ免許証の再発行をしないといけないの、今思い出したや。学生証を受け取った後、二限目にある今年度初(出席予定の)講義まで学内のカフェにて二階堂奥歯『八本脚の蝶』を読み進める。

 

僕にとっての今年度初講義は、周りにとっては第三回目講義だったらしいので、時空が歪んでるのかなあなんて考えて、そのまま時空間やパラレルワールドについて夢想しているうちに講義は終わった。三限目にあった講義も同じく。

よくパラレルワールドものでは、各「世界」はそれぞれ明確に独立しているけど、あれにいつも違和感がある。各「世界」は連続してると思う。安定な配置を取ってるとしても、少なくとも力のかかっていない場では連続体じゃないのかなと。さらに、各「世界」が連続しているのなら、僕たちはその中に幅を持った存在として在るはず、つまり複数の「世界」に同時に存在して無ければおかしい。シュタゲ的に言えば、変動率1.5の世界線にいると言うとき、実際には1.4~1.6の範囲とか「変動率軸」側にも幅を持って全てのものは存在してるのでは無いか、など。そうすると、何かの拍子でふと+0.5 しちゃったりとか、各存在は変動率軸で振動してるのかとか、境界のところではどう認識されてるんだろうかとか、変動率軸はそもそも一次元座標で表せるのかとか、どうでもいい妄想。

 

学校を抜け出すとまだ雨が降っていた。帰る気が失せてしまって、そのまま通り道にあるカフェにて、『八本脚の蝶』の続きを読む。カフェインとニコチンに睡眠不足が合わさって、少し頭がくらくらしていたのもあってか、何度も泣きそうになった。 付箋も貼りながら読んでいたのだけれど、案の定ほぼ全ページに貼ってしまう。手頃なサイズの付箋が全て無くなり、仕方ないので大きめのものを千切って貼っていったけど、200ページ行ったところでそれも無くなってしまった。ちょうど二杯目のコーヒーも飲み終ったし、本の半分くらい進んだのでキリも良いかと店を出る。

もう少しで彼女の命日。それまでに再読を終えて、届かないお手紙を書こうと思う。でも本当は直接お渡ししたかったなんて気持ちは、やっぱり捨てられない。

 

スピリット・オブ・アユーラ(2001年11月4日の日記参照)をつけてアナイス・ニン『ヘンリー&ジューン』の続きを読む。

家にはあいにくミツコも、ナルシス・ノアールもないので出来ないけど、作品に出てくる香りを纏いながら読むと、登場人物の存在が空間的に感じられていい。ヘンリー・ミラーヒューゴーが残り香でアナイスを想ったように、香りは気配だから。

(二階堂奥歯「2002年7月17日(木)」『八本脚の蝶』)

彼女がスピリット・オブ・アユーラを纏ってアナイス・ニンを読むように、僕も彼女の使っていた化粧水が使いたくなって薬局へ行った(いま使ってるやつ気に入らないし)。本当は、彼女の気配を感じたいと言うより彼女を自身に降霊させたいというのが近いのかもしれない。あわよくば彼女に、せめてそのイミテーションに、なりたいのだろう。そんなことあの人は絶対に嫌がるだろうけど。

とにかく、求めていたものは売っていなかったので排水溝ネットだけ買った。

 

本屋にもよった。塗り絵の本を買おうと思ってたけど、値段を見てなんだかばかばかしくなったので、近くにあった海野弘『ヨーロッパの幻想美術-世紀末デカダンスファム・ファタールたち』を代わりに購入。画集。決め手はもちろん愛しのルドンが収録されてたからです。昔買ったルドンの画集は貸したまま返ってこなくて、やっぱり手元になにかほしいと思っていたところだったのでちょうど良い。まだぱらぱらとしか見ていないから楽しみ。4000円。

ついでに字が汚すぎることにいい加減恥ずかしくなってきたので、ペン字のテキストを一冊。隣の棚にはくずし字の本がいっぱい売ってて、すごくほしかったけど、まず普通の字が書けるようになってからにしようかと断念。練習は、明日からかな。

 

研究室は行けなかったけど、少しずつ、って自分に言い聞かせてる。

明日も学校頑張る。できたら奥歯も読み終えよう。