21gのとしょかん

ながいながい遺書

(dis)connected

  キャパシタみたいな代替可能品になんてなるつもりはない、そんなことを叫んでいるうちに、私は廃材として捨てられていた。数年前の知り合いがセントラル・コンピュータのCPUの一部になったとかマザーの椅子を制御してるとか、そんな話を今日も錆びつきながら聞いている。

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ウェヌスとルキフェル

 あなたがグラスを輝く砂金で満たしている間、私は自分のそれにピンポン球を詰めている。ふと手元より目を上げたあなたは「そんなスカスカじゃあ、ふうっと吹いたら飛んでっちゃうよ」なんて言いながら、今日もいと高きより私のグラスに異物を混入させようとする。うるさいよ、と私はハンドバッグからベレッタを取り出して、腹癒せにあなたのグラスへ向けてやる。吐き出された鉛の塊は、林檎に齧り付くような音をたてながらガラス製のそれを破壊して、慌てたあなたは排尿されるように流れ出る黄金へ両手を差し出す。焦るその姿があまりに滑稽で、頭へも鉛を飛ばそうかと悩んでいれば、勝手に指が収縮し、桃色のナメクジのような脳髄が飛び散った。砂金を巻き込みながら広がりゆく赤い海に、あなたのことやっぱり好きだったのかななんて思ったりしてみるけれど、でもナメクジは嫌いだし、ナメクジが頭に詰まったあなたも気持ち悪いし、それに、買ったばかりのヘイディースのヒールが汚れちゃったし。

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