21gのとしょかん

これは,死に逝くぼくの,21gの記録

いつまでもこどものままで

いつまでも子供のままでいたかったのに,気づけば体だけはもう随分老いていた。まわりの知り合いは子供を創造すらしてるのに,自分はまだ大人にすらなれず。もうモラトリアムなんか盾にしてなんかいられないのに,そろそろ勝訴しなきゃ,そう思いながら108円の似非ビールを飲む。焦りすらないことに焦るべきなのだろうなと思いつつ,やっぱり焦りなんてどこにもない。ただ取り残されていく自分を,「特別だから」だの「病気だから」だのと正当化し,無為に流れゆく日々を眺めている。

 

ばっかじゃないの。いいかげん自分に酔うのはやめなよ。取り残されて,置いてけぼりにされて,それでも過去の栄光にしがみついて。錆びたトロフィーを抱えながら今日も叫んだ「あたしはほんとは天才なの!」。ばっかじゃないの。お城のお外は風が強すぎるの。現実なんて,まぶしすぎる灰色なの。いつまで夢見てるんだよ。やっぱりただのばかでしかない。

 

底辺から頂点を見下しているつもりでも,孤独なのは変わらない。早くあのピラミッドに押し潰されたいのに,砂礫はいつも向こう側しか目を向けない。

さてここで質問です。今度は誰のせいでしょう?

A) 太陽神

B) 疫病神

C) 4千500年前のファラオ

D) 哀れな奴隷たち

選択肢にはもちろん「自分」なんてありません。濡れたジュリエットの仮面だけは,いつでも手元にあるのだけども。

 

流行の歌に自分を当てはめて自己陶酔する日々にはもう疲れた。そういいながら,今日も適当なソングライターを引用しながらつぶやき続ける。まるであたしの言葉のように。まるであたしがロックスターになったかのように。そうすればすべてあいつのせいにできる気がするから。灰色な日々のなかで,死に損ないの老いぼれ赤ちゃん人間として生きてるのは,全部全部あいつの責任。絶対そう。あいつさえ死んじまえば,きっときんぴかのトロフィーで部屋を埋められるんだ。みんな知ってるよね?

 

ばっかじゃないの。いいかげん自分に酔うのはやめなよ。