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21gのとしょかん

ヒトの命なんて,所詮21gしかないので。

『君主論』メモ <4>

『君主論』

最終部分の4.では、マキャベリはここまでの論をまとめながら、イタリアが荒廃してしまった理由を述べます。そして、逆にこの悲惨な現状こそ、名君の誕生するのに必要なものであるのだ、と主張します。メディチ家からその名君が出る際は、自分を登用してくれるという期待があったんだろうか。実際はメディチ家には死後まで読まれず、そんな名君の登場は更に300年以上も先の話なのだけども ( <感想/解釈>を参照)。

<目次>, <PART 1>, <PART 2>, <PART 3>, <PART 4>, <感想/解釈>


4. 結論/イタリアについて (XXIV - XXVI)

i) 国家の維持に必要なもの、および運命について (XXIV, XXV)

時勢に合ったよい法律、軍隊、そして規律が必要である。時勢、すなわちFortunaは変化するため、これに依存するべきでない。代わりに、自らの意志でこれに対する準備としての力、すなわちvirtùを持つ必要がある。そして、伝統的な手段、価値観や過去の自身の成功方法に縛られず、時勢に応じて果敢にやり方を変更することも大切である。

ii) イタリア滅亡の理由、結び (XXIV, XXVI)

軍事面では、傭兵/外国支援軍に頼り、自国軍を持たなかったことが問題であった。また、民衆と貴族についてイタリアは貴族を味方につけることを軽視した。そして、fortunaに頼り、これの変化に対してvirtùで備えようとしなかった。

現状としてイタリアは荒廃し、大混乱のうちにあるが、これは逆に言えば名君が自らの力量を魅せつけるに格好である。また、イタリアの人々も統一を望んでいる。自国軍さえ作れば、イタリアにもイタリア人にも新君主を迎える素質は十分にある。勝利は目前にある。


0. 『君主論』メモ 目次

1. 様々な種類の君主国と、それぞれの特色 (I - IX, XI)

2. 軍隊について (X, XII-XIV)

3. 君主の民衆に対する態度について (XV - XXIII)

4. 結論/イタリアについて (XXIV - XXVI)

5. 感想/解釈/調べたこと

誤り等ありましたら、しい@sk_ritsにお願いします。

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