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21gのとしょかん

ヒトの命なんて,所詮21gしかないので。

「うち」と「ぼく」と「わたし」と「あたし」

この前,自分の一人称を以てして,「同性愛者なのか」と知り合いに聞かれた。ジェンダー性的指向の区別がついていないことについては今はおいておくとして,自分の性に押しつけられたジェンダーロールには違和感があるし,特に性別を表に出さなくてよい場合には出さないようにしたいとは思ってるけど,別にTS/TGでもXでもないし,そう自称するつもりもない。

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映画『美女と野獣 (2017)』感想

ハーマイオニーとCGおばけ』,じゃなくて,『美女と野獣』リメイク/実写版を,いちゃつくカップルに挟まれながら一人で見てきたので,感想を書こうと思う。まとめると『原作(91年版)を見てる人が見に行ったら,ちょっと不満だけど8割満足』ってなるような映画でした。ネタバレ少しするけど,1991年のディズニーアニメーションの方を見てたらストーリーは知ってるだろうし,そもそも見てないのなら今すぐツタヤに走ろーね。 続きを読む

頸椎脱臼されたマウスと,自殺した知り合いについて。

研究室で初めてねずみを殺したときは,冷や汗が止まらなかった。本屋で初めて万引きしたときに感じた,寒気と罪悪感に襲われた。さらにその死体から,研究に使うために眼球をえぐり取った時には,手が震えた。恐怖を隠すために,「なにびびってんの?」なんて,隣で同じ実験をためらいながらしてる友達を馬鹿にした。ちょっと前に首をくくった知り合いも,死に際はこんな感じだったのだろうか,と舌を出したまま息絶えたねずみをみつめながら,右手の震えを隠しながら。

あれから数ヶ月たった。

今日眼球を回収したときには,何も感じない自分がいた。マウスの首を押さえながらしっぽを引っ張り,脱糞し痙攣してるのを傍目に先輩と雑談し,そして視神経ごと黒い眼球をピンセットで引っこ抜いて,無感情に穴から血がにじみ出る「マウスだったもの」をコンビニ袋に放り込んでいた。

動物実験がどうしても必要な研究をしているので,マウスを頸椎脱臼で安楽死させることが少なくない。毎回怖がっていては実験も進まないし,馴れもある程度必要なのも分かっている。 だが,いざ馴れてみると今度はその馴れそのものに恐怖を覚え始めた。 続きを読む

2.5秒の栄光

あらゆる動物の世界は「弱肉強食」の四文字に支配されていて,それはきっとヒトもおんなじで,だから弱肉たる自分はわれ殺される運命にあるわけで。

ピラミッドの頂点にいつかかたどり着くんだ,周りをきっと喰い殺してやるんだと思っていても,シマウマは所詮ライオンには勝てないし,ウサギはタカを殺せない。

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昨日より今日が素晴らしい日なんて

あと三十分時間で今日が終わるのが嫌で、時計を一時間戻した。一瞬にして今は十時半となり、Twitterで無駄にした時間がなかったことにされる。


デジタル時計な人工的で不気味な赤い光に誘われて、僕は更に時間を戻していく。無為に過ぎ去った「今日」は、24時間延長された。

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いつか王子様が

「そういえば牛乳切れてたな」と思い,食料品売り場に行く。

いやに写実的な牛の絵に吐き気を覚え,つい買うのをためらう。

隣にあったヨーグルトを,代わりにカートに投げ込むが,ヨーグルトなんて別に好きじゃなかったことを思い出して,戻す。

いやに明るい乳製品売り場の音楽にいらだちを覚え,さらにはそんな自分に嫌悪を覚え,イアホンをつけて大音量で音楽をかける。

 

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こじらせ系の『眼球譚』

中学の頃からこじらせ系だったから,バタイユの『眼球譚』は当然のようにはまった。

誰が言い出したのか「図書館にエロ小説がある」なんて噂話で知ったそれを,ある日こっそり手に取ってみたら素直に面白かった。もちろん当時はバタイユの名前も知らなかったし,一緒に収録されていたマダムエドワルダは3ページくらい読んで飽きたけども。あとから続篇(の草案)があると知り,それも目当てで河出の文庫版を買った。一ページしかないその「続篇」,シモーヌ35歳の衝撃が強くてそればかりが印象に残っているが,今読み直したら本篇以上に面白かった。

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